2020/04/12 17:59
この度、通常の選別に加え色彩選別を施した「《特選・粒選り米》福岡県産ヒノヒカリ」の販売を開始しました。
いずれも生産法(栽培期間中農薬不使用)、乾燥法、貯蔵法などに差異はありませんが、規格としての “選別法” 異なります(以下参照)。
◎福岡県産ヒノヒカリ:通常選別
通常選別とは、粒の大きさを揃える選別法です。主に砕け米(割れたお米)や小粒・中粒米をふるい落とし、粒の大きさを均等に揃えたものが、通常の「福岡県産ヒノヒカリ」となります。
◎《特選・粒選り米》:色彩選別
色彩選別とは、生育不良などの理由により白く着色してしまっている粒(主にシラタ)を取り除く選別法です。通常選別済みの「福岡県産ヒノヒカリ」を更に色彩選別機に通し、粒の大きさだけでなく、色味・粒の食味を一定にまで揃えたものが、当店規定の「《特選・粒選り米》福岡県産ヒノヒカリ」となります。
[ シラタとは? ]
シラタ或いは乳泊粒と呼ばれる未成熟米。未成熟米は、出穂後の過度な気温上昇(高温)や、曇天が続くことでの日照不足などの “自然環境” に影響を受けて発生する米の状態の一つです。高温で夜の気温が下がらない場合などに、米が本来蓄えるはずのデンプンを消費してしまい、結果蓄えられるはずのデンプンを蓄えられず粒の中に空気が入ってしまう生育不良粒です。粒の中に入った余分な空気に光が当たり乱反射することで白く見えます(写真右側にいくつか見られる真っ白な米粒)。
2019年産(令和元年度産)の通常のヒノヒカリ / 河原農耕園、並びに全国各地での稲作においても、この年はシラタなどの未成熟米が多く発生しています。デンプン質の減少したシラタは少なからず食味にも影響を与えますが、一般的には米 / キロ辺り僅か数%の混入率であるため、人によっては気にならない程度の違いであると言われることもあります。(※ 食べて身体にわるい、害があるということは決してございません。未成熟なだけなので安心してお召し上がり頂けます)
[ 色彩選別について(詳細) ]
上記の写真のように、色彩選別済みのものと通常選別のみのものとではシラタの除去率が異なります(当社比)。お米には、農林水産省によって特A級・一等級・二等級などといったランクが儲けてあり、主に未成熟米などの混入率によってそのランクが決められます。“混入率” 如何では見た目だけでなく、細かくは食味(旨み、香り、粘り、ツヤなど)にも差が生じ、その混入率という基準によって “お米の品質” が定められるのです。当社規定による《特選・粒選り米》は、色彩選別を行うことにより混入する未成熟米を一定数除去し、“お米の品質” の向上を実現したものです。より良い物を、より美味しいものを食べたいという方にぜひ味わって頂きたい、河原農耕園自慢の規格米となります。(※ 当該商品の色彩選別は、地元米問屋に委託し専門家の確かな技術のもと選別を行っています)